VCM MAGAZINE
 
『VCM MAGAZINE  -ヴィンテージの基礎知識-』
知っておきたい90年代のUSA製ボディメーカー
 
 
ここ数年でバンドや映画、アニメなど、90年代のプリントTシャツの高騰が止まりません。
30代以上だとリアルタイムでスルーしたTシャツが、驚きの価格になっているなんて経験をした人も多いでしょう。
 
 
第2回目の今回は、高騰している90sTシャツで使われている主要なボディメーカーをピックアップ。
 
 
Tシャツは、戦後に下着からファッションとして進化し、1枚で着られるようになりました。
70年代頃からコットンポリエステルが多くなりますが、90年代になるとコットン100%に回帰します。
 
そして薄くてストレッチの効いた生地から、ヘビーオンスなカットソー生地を使ったボディが主流になります。
 
伸縮性がなくなった代わりにサイズ感が大きくなった点が、今のトレンドとマッチしており、それが人気の一因。
 
 
今回の特集では、90年代にピックアップして、知っておきたいTシャツのボディメーカーを説明していきます。 

 

 

 

1. HANES/ヘインズ

 

 

アメリカを代表するTシャツメーカーのひとつであるヘインズは、1901年に創業。

今も定番である頑丈なボディの象徴であるBEEFYは、1970年代にプリント用のボディとして販売されました。

ヘインズのパックTと比べると生地がかなり厚く、作りも大きめです。

青タグの次世代となる90年代のタグは、トリコロールタグとも呼ばれ、Hをモチーフとしたロゴが特徴です。

同じタグのデザインでもHEAVYWEIGHTの表記のものがあったり、バリエーションが豊富です。 

 

90's HANES ''NINE INCH NAILS'' ''CLOSER TO GOD'' プリントTシャツ 表記(L)

 

 

2. FRUIT OF THE LOOM/フルーツオブザルーム

 

 

 

1851年にアメリカ・ロードアイランド州で創業された老舗のカットソーブランド。古着ではお馴染みのボディメーカーですが、90年代にも多く見られます。

上記のタグは80年代から90年代かけて作られていたものです。

その後のタグが使われていた90年代中期にメイドインUSAから他国生産に移るので、アメリカ製の方が古いと判断できます。

またHEAVY cottonやコットン50%ポリエステル50%のBESTなど、同じ年代でも様々なバリエーションが存在します。

1999年に倒産に追い込まれますが、2000年代に復活しました。

またプリント用のボディとしてSCREENSTARSを傘下に持っているも特徴です。

 

90's FRUIT OF THE LOOM ''チャーリー・パーカー'' JAZZ フォトTシャツ 表記(XL) USA

 

 

3.  JERZEES/ジャージーズ

 

 

ジャージーズは、ヴィンテージ好きならお馴染みのラッセルアスレチックがプリント用のボディラインとして1973年にスタートさせました。

メイドインUSAで、薄すぎず、厚すぎない絶妙なオンスのコットンボディが人気を呼んでいます。

90年代のタグの特徴は、左上が三角で区切られており、素材やライン名が書かれています。

90年代後半からタグのデザインが変わり、USA製ではないものも出てきます。

 

ヴィンテージ 猫プリント Tシャツ【1995s】【Cat HouseVintage Print T-Shirts

 

 

4. anvil/アンビル

 

 

アンダーウエアとワークウエアを製造するメーカーとして1899年に創業。

1946年からワークウエアの生産を始め、1976年よりTシャツをスタート。

それぞれの年代でタグが異なり、このバータグと呼ばれるデザインは90年代のもので、多くのバンドTに使われている。

1998年頃から海外生産となるので、年代判別できる。

 

90s DINOSAUR Jr T-Shirt

 

 

5. GIANT/ジャイアント

 

 

90年代のバンドTに使われている象徴的なボディメーカーが、カリフォルニア州のジャイアント。

タグに書かれているようにエクストラヘビーなコットン100%生地となっているのが特徴。

このタグは、Tee Jaysとのダブルネームになっているが、他にもTULTEXやANVILのものもあり、バリエーションが豊富。

多くのボディメーカーにOEMを依頼しており、自社の信頼を上げるために表記していたのだろうか?

 

 

 

6.  BROCKUM/ブロッカム

 

 

ペンシルバニア州に拠点を置くクリムゾンという会社が展開していたボディメーカー。

先述したジャイアントと並び、90年代のバンドTに多く使われていた。

どこか高級感のある刺繍タグだが、1990年代初頭は簡素なプリントタイプのデザインとなっている。

ほどよく厚みのあるボディが特徴。

  

 

90s The Rolling Stones T-Shirt

 

 

7. SCREEN STRAS/スクリーンスターズ 

 

 

フルーツオブザルームが1980年代にプリント用ボディメーカーとしてスタートさせた「SCREEN STARS(スクリーンスターズ)」。


バンドTはもちろんのこと、多くの企業にも採用されており、アドバタイジングTの象徴的な存在。


1980年代の白タグと呼ばれるデザインだとバーの色が、コットンやコットンポリエステルなど、素材によって分けられている。


上記のタグは90年代の黒タグ。この時代でもコットンポリエステルが多い。

同年代後半にUSA製が終了する。

 

80-90's Charles Manson t shirt made in USA

 

 

いかがでしたでしょうか?

90年代は、最後のメイドインUSA時代でもあり、90年代末から2000年代にかけて、生産国がアメリカから他国に移ります。
90年代も今や立派なヴィンテージ。
プリントやデザインはもちろんのこと、Tシャツを選ぶ際にはボディメーカーを気にしてみてもおもしろいはずです。 

 

 

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