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ヴィンテージの基礎知識 Levi's デニムジャケット編

 
VCM MAGAZINE の連載記事「ヴィンテージの基礎知識」

 

今回、基礎知識として知っておきたいのが、ヴィンテージの花形であるリーバイスのデニムジャケットです。

1990年代から人気の高いアイテムではありますが、ここ数年で高騰しており、その価格はヴィンテージブームを超えています。

 

 近年の傾向としては、ビッグサイズの需要が高く、特にファーストやタイプワンの愛称で知られる506XXのTバックは数百万で取引されています。

また手頃だった4thモデルである70505もプライスが上がっていて、初期のビッグEはなかなかの値段です。

 値段が高騰してきているからこそ、しっかりと知識を学び、失敗しないモノ選びをするのが大切です。

 

それでは、今回は、そんなリーバイスのデニムジャケットをVCMに出品しているアイテムの中から、タイプ別にご紹介をしていきます。

 

 

① 「506XX(ダブルエックス)」 1936~1952年

 様々なバリエーションがあり、赤タブが付く1936年モデルの前は、1905~28年と1928~36年のモデルが存在します。

 

大まかに分けると

1936~41年の前期

1941~46年の大戦モデル

1947~52年の後期

といった具合に分けることができます。

 

わかりやすいポイントとしては背面にあるバックルの形状。

針のあるものが1940年代まで、針のないものが1950年頃から1952年までです。またフロントのプリーツ部分にあるボックス型のステッチが、後期になるとボタンと並列するので、そこも見分けやすいポイントです。

またある程度、サイズが大きくなると生地幅の取り都合で背面がセパレートしますが(いわゆるTバック)、針付きが46、針なしが48以上のサイズだと言われています。

 

1940s LEVI'S 506XX 1st 36 リーバイス ファースト 

comáme

 

40s Levis 506XX First model denim jacket

【shara】

 

 

前期モデルはこのようにボタンとズレて、ボックス型のステッチは施されている。

  

                            1940年代まで使われている針付きのバックル。

 

最終期モデルに使われている針なしのバックル。

ライニング付きの仕様は519XXという品番が与えられている。1950年頃から登場する。ボタンの横にボックス型のステッチがある。

 

 

②「507XX」 1952~62年

1952年頃に後継としてリリースされた507XXは、通称セカンドやタイプ2のニックネームで知られています。

そのデザインの特徴は、胸ポケットが両胸に付き、背面にあったシンチバックがなくなり、その代わりとして裾にボタン付きのアジャスターが装着されました。

ワークウエアであった506XXと比べて、かなりファッショナブルな印象になったことからわかるように、デニムがファッションとして台頭してきました。

 

実はバリエーションが豊富で、

 

最初期レザーパッチの片面タブ

1953年~レザーパッチの両面タブ

1955年~ギャラ入り紙パッチ

最終期ギャラなしの紙パッチ

 

大きなディテールの変化はないですが、上記のバリエーションがあります。

またファースト同様にライニングモデルがあり、517XXという品番が割り当てられています。

 

 

1950s 517XX One-Wash  507XX ブランケット 2nd 42 濃紺 セカンド リーバイス

comáme】 

 

 ライニング付きは517XXである。セカンドのレザーパッチは希少。

 

最初期は片面タブが使われている。なかなか市場に出てこない。

 

 

③「557XX」 1962~67年

リーバイスの傑作のひとつに挙げられるのが、557XXことサードモデルです。

後継となる70505ともデザインが非常に似ていて、リーバイスのデニムジャケットの完成形と言えるででしょう。

デザインに古さはないが、1962年頃にはリリースされているので、501XX紙パッチのセットアップとして発売されていました。

501XXが1966年頃にXX表記が省略されることに合わせて、557XXも557に変更されます。以前はお手頃な価格帯でしたが、ここ数年で価格が高騰しています。

生産年数が意外と短いので、実は弾数が少ないのかもしれません。

またロング丈モデルが558、ライニング付きは559と品番が分かれています。特に558は人気が高く、数が少ないことから、サードの中でも別格となっています。

 

 

 

XX表記の入った557XX。濃紺でグッドサイズとなれば、20万前後のプライスでしょう。

紙パッチには557XXとスタンプされている。この時代はギャラなしになっている。

 

サードのライニング付きモデルは559となっている。

 

1966年頃まではXX表記が入る。ここまできれいな紙パッチは少ない。

 

 

 ④「70505E」 1967~71年

近年はフォースモデルとしてプライスが高騰している70505Eです。よく考えるとビッグEのセットアップとして販売されていたので、今までが安すぎたという考えもあります。

デザイン的には557とよく似ていますが、着丈が長くなり、胸ポケットから裾に掛けてのV字のステッチの角度が変わります。

もっとも見分けやすいポイントは、タグの形。サードまではジーンズと同様のパッチが付いていましたが、このモデルより長方形になっています。また赤タブのデザインが変わるのもポイントです。

ビッグEは一般的に1971年までと言われていますが、その後も在庫が使われており、識者たちは1973年頃まで存在すると推測しています。

 

 

1960s LEVI'S 70505 36 3rd 557仕様 Tracker Jacket BIGE 移行期 デニムジャケット リーバイス

comáme】 

 

 これまではポケット裏がライトオンスデニムであったが、共地になっている。これは移行期ならではのモデルで、ポケットのカンヌキの仕様はサードと同じである。

 

 

いかがでしょうか?

今回はヴィンテージリーバイスの代名詞とも言われるファースト〜70505までをご紹介させていただきました。

ヴィンテージを深く知ることにより、よりご自身で選ぶモノにも説得力が出てくることでしょう。

是非ご参考にしてみてください。

 

次のVCM MAGAZINEもお楽しみに。

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